7月会山行 大深沢「仮戸沢下降~東ノ又沢」

1.参加者

L.伊藤 SL.後藤 西田 鏡 大竹 坂本 田中(邦)鈴木 塚本、以上9名

2.コースタイム

7月9日(土):曇り時々小雨、にわか雨

赤川右俣1147m駐車スペースS.9:35 ―赤川右沢(ルート相違)―左沢に戻りS.10:05―大深山荘A.11:10 / S.11:40―険阻森コル(仮戸沢下降点)A12:30―三俣(テン場C992)A.15:30

*行動時間:5時間25分

7月10日(日)霧雨曇り、午後にわか雨、本降りのち曇り

テン場S.8:30―1180mゴルジュ帯入口A.10:30―1252m二俣A.11:15―1300m二俣A.11:45―1320m二俣A.11:50―藪漕ぎ5分―詰めの草原―藪漕ぎ15分―縦走路A.12:25―草原S.12:50―大深岳A.13:35/S.13:45―大深山荘A.14:10 /S.14:45―車デポ地A.15:45   *行動時間:6時間5分

3.コース状況等

一日目

樹海ラインの車デポ地に、ほぼ予定時刻に到着。先客はなく余裕で車2台駐車できた。降雨はないが、山の上はガスっている。トップが後藤君、伊藤最後尾で総勢9名様の御一行。多人数だとわくわく度が5割増しの感がある。

赤川はほとんどがゴーロで後半にナメっとした5~6mほどの滝が出てくるが右岸に残置ロープがあり、重荷でも楽に登れた。大深山荘までは小一時間の沢歩きで、登山道の橋下にひょいと飛び出す。大深山荘前で休憩後、険阻森、仮戸沢下降点を目指す。途中、25~6名の藤七畚岳方面からきた団体(ツアー客)と遭遇(ガイド3名程、行先は松川温泉か三石方面?)。突然の大人数で“びつくり”。道が刈払いされていて広いのは、人気コースだからかと合点。

仮戸沢下降点に着くと、ピンクのビニールテープがクマザサに巻き付けてある。なんと下降点の目印。釣師等も大深沢のアプローチに結構利用している模様。20分ほどの藪漕ぎで沢形が現れるが、その後も、左右の笹が細沢中央に被っており前が見通せず、少々難儀。沢が開けるまで1時間以上かかる。途中女性陣が今宵の食材とすべくフキを取ったりして、15:30テン場到着。休憩含め3時間の沢下り。

 釣師3名(西田、田中、後藤)は三俣で三方へ分散、残りびとは夕食づくりと焚火の番。塚本料理長の創作料理と美味しいなべもの、イワナの塩焼き、ナメロウ等を肴に宴は盛り上がりました。お酒も充実し、特に田中スペシャルは飲み口がよく梅味に誘惑されるのでした。

とここまでは良かったが、夜半2:00~5:00ぐらいまでは本降りで、タープダムが数か所発生。各自寝ながら、雨だれ、シュラフを襲う流水と格闘も、解決策はなく、ただただ、夜明けを待つ状態でした。しかし、西田会長は何度となくダムを攻撃してくれて、タープ崩壊を防いでくれました。衷心感謝。以上は男性陣の話で、女性陣はタープに守られたツェルトでスヤスヤ⁈

二日目

6時ぐらいになっても雨は止まないが、渡渉点の水嵩が気になり三俣に行くと、確かに、昨日よりは水量が多いが、ひざ下であり、渡れる状態とわかる。もし渡渉不能の場合は、きのう下降した仮戸沢を登り返す選択肢も考えたが徒労に終わり一安心。坂本さんの食が進む定番朝食のつけ麺(今回は中華麺:タイカレー風+和風)を頂き、テン場撤収。8:30東ノ又沢に向けて出発。

北ノ又沢入口のナメ滝は水量が多いが、東ノ又沢はさほどでもない。出だしから100mほどナメが続くが、後はゴーロ主体となってくる。単調な中にも、左岸に咲き誇るニッコウキスゲの群落が目の保養となる。二回ほど小休止を取った後、出発から2時間で今日の目玉である1180mプチゴルジュ帯入口に到着。大竹さん手製のわらじの調子もよさそうだ。

 後藤君をトップに、8人が続く。足元は外傾気味だが、手元にはしっかりしたホールドがあり、ザイルの出番はなかったが、一部お助けひもでフォロー、問題なく登れた。その後はまたゴーロが続くものの、段々と川幅が狭くなり、1252mと1300m二又は右に入ったものの(正解)、1320m二又で左に入り間違ってしまった。が、登りの途中、坂本さんが不正解に気づき、右に直登し軽い藪漕ぎで、草原に出る。最初はスマホGPS軌跡から推して右だと思ったものの、一見密藪であり左には水流があったことから楽そうな方を選択してしまった(リーダーの判断ミスです、今後の糧とします、坂本さんフォローありがとうございました)。

 なんと草原には咲き掛けのニッコウキスゲと満開のコバイケイソウの群落。寝不足の中、閉じかけていたまぶたが全開。こんなフィナーレは最高です。その後また軽い藪漕ぎで登山道に出、関東森方面に歩を進めると更に広大なお花畑が広がっていた。ここでは、ニッコウキスゲは満開、最高の見ごろでした。

その後、大深岳山頂~一部水場経由で大深山荘へ、。小休止後、赤川を下り駐車場着15:45分。

ザイルを使用する箇所等難所はなかったものの、昨夜の雨で体調が芳しくない中、9人揃ってほぼ当初計画通り、歩き切ったことが何より嬉しい山行でした。

木村さん、太田さん、在仙本部ありがとうございました。 (記 伊藤)