2025年6月21~22日
阿武隈川源流二渓 白水沢左俣 南沢
コースタイム
6月21日:晴れ曇り~白水沢左俣~甲子山登山者駐車場9:20 ― 白水滝9:30 ― 樋状の滝9:40 ― 青い釜の小滝9:50 ― 衣紋ノ滝10:00 ― ヒョングリ滝(8m)10:15― 8m滝10:45 ― 二俣出合11:50 ― 奥の二俣(両門の滝)15m 12:20― 遡行終了点14:00 ― 登山道14:45 ― 登山者駐車場16:00
6月22日(日):晴れ~南沢~甲子山登山者駐車場7:45 ― 南沢出合8:05 ― F1・10m滝8:15 ―F2・6m滝8:30 ― F3・12m滝9:15 ― F4・8m滝9:45 ― F5・15m滝10:20 ―F9・30m大滝A10:40 S11:15 ― 甲子山頂A12:25 S12.55 ― 駐車場14:10
一日目(白水沢)
二俣まで駐車場より大黒屋を通り抜ける登山道を辿り、堰堤を降りて入渓。早速、白水滝10m、西田さんをトップに水流左側を登る。岩の色が白っぽい。次に樋状の滝8m久しぶりの沢というものの、寛子さんは軽快にリズム良く登る。ほどなく、小規模の青い釜を持つ小滝を通過。
きれいなブルー、色の変化が楽しい。次に20mの衣紋の滝、水量多く登れそうもない、左から巻く。すぐに8mヒョングリ滝、ホールド豊富、階段状で水流左を直登。坂本さん、岡安さんも足取りは軽快だ。次の8mは直漠、左右ともホールドはナメっている。左を巻くが、上部は傾斜がきつくなるので、田辺君にロープを出してもらう。この滝を越えナメの小滝が続いたあと、二俣出合に着く。右俣のほうが幅広く本流っぽいが、流木等でふさがれ気味の左俣を辿る。左俣左岸には10人ほどは泊まれそうな良さげなテンバあり。登山道まで30分ほどで両門(リャンメン?)の滝がかかる奥の二俣到着。はじめて参加した戸田君はしっかりとした軽快な足取りだ。左俣流心を外した左壁をロープを出し直登。出だしから5mほどの位置にバンドが走り、そこまでいけば傾斜が落ちると目算。最初はホールが細くヌメっていたが、見た目と違い案外滑らず。後続はもっと左寄りにルート取りするひとが多かった。メインの滝を越しても、小滝やナメが連続。飽きがきた頃、水は枯れた。ここで、右に行ってもっと沢を詰めるか、目前の左尾根に乗るか、メンバーで「話し」を詰めるべきであったが、リーダー判断で左尾根を目指すことに決定。これが無駄なアルバイトを生むことになった。尾根を目指し草付きを直登。落石は必須の状況で、各自慎重に歩を進める。手がかりが少ない中、およそ40分ぐらいかかって、やせ尾に乗れた。
そこから、ブナやくろべ系の大木の林に生える笹を漕ぎ登山道到着。目的登山道ではなかったが、一安心。反省点の多い「詰め物語」だった。申し訳ない。西田・坂本・伊藤以外の4名は甲子山頂を登ってから下山。寛子さんはそのまま帰仙。残り6名は西郷村村営キャンプ場でBQと焚火を堪能した。
二日目(南沢)
本日も昨日の駐車場からスタート。大黒屋から南側、甲子大橋下の林道を辿り本流との出会いに下降。下降路は明瞭。南沢に入渓。先行者1名、釣り人だ。今次遡行した二つ沢の中で唯一見かけたヒト。こんなに天気が良く、ほぼ関東圏なので、順番待ちもあるかと思いきや,肩透かし、ま、静かでよかったかも。さっそく、F1・10m、西田さんがスタスタと登っていく、イワナの息吹を感じたか。当方は昨日0時過ぎに就寝したせいで、寝不足ぎみであったが、いきなりシャワーを浴び目が覚めた。次のF2・6mは出だしが悪そうであったが、右側を登る。戸田君が果敢にチャレンジ。ホールドを慎重に拾っており、持久力もある。ロープを出してもらいラストの自分がのぼるが、なるほど、手も足もガバに至るまでの一手が難しい。F3への途中、雪渓の塊と遭遇、今月上旬くらいまでスノーブリッジがあったかも。F3・12mは右壁がのぼれそうにもみえたが、すでに田辺君・西田さんは右から巻いていた。一安心。次はF4・8m。左側の壁に大きな流木が立てかかっている。田辺君が流心から遠めの右壁からアタック。出口にかけて凹角となり、クライミング慣れしていないと難しそう。出口にかけてボルダー的なところもある。クライミングセンスがないと手こずるところだ。
田辺君は慎重にホールドを拾いクリア、安定した登りだ。あとの4名はロープを使用。凹角から流心側のホールドに乗り換えるところがポイントのよう。人によっては、ここが南沢の核心部かもしれない。F5・15mは傾斜緩くホールドが豊富、安心してのぼる。その後、ホールド豊富な滝を3本ほど登り、本命のF9・30m・大滝取り付き到着。遠目には水流が少なめに見えたが、近づくと、ヒョングっており、結構な迫力ではある。戸田君が先頭切って右岸の草付きを駆け上がるように登る。草付き上部の岩場のトラバースで難儀しているのをみて、田辺君がトップを交代、右上に登り、セルフビレイ後、ロープをセット。草付きの足場はグニャグニャであったが、岩場に取り掛かると、案外スムーズに登れた。戸田君は流心から、あまり左側に行ってしまい、自らグレードアップしたみたいである。一旦一呼吸し、登れそうなところを目で追い、ラフでいいから、組み立ててから動くようにするといいと思う。自戒を込めて。その後まだ滝は数本出てきたが、容易なものばかり。忠実に沢を詰める。最後に乾いた緩やかなスラブ壁が30m弱出てきた。それを越え15mほどの藪漕ぎで、甲子山頂へダイレクトに飛び出した。南に那須連峰、特に旭岳の鋭鋒が際立つ。13:00前に下山開始。登山口近くでお迎え方登ってきた坂本さんと合流、大黒屋には14:10頃到着した。秘湯で汗を流し、15:00くらいには帰途につく。