2025年4月12~13日
山域: 月山
山行形態: 山スキー
ルート概要: 1日目 道の駅にしかわ=(バス)=姥沢=(リフト)=リフトトップ~山頂~清川小屋(泊) 2日目 清川小屋~夏道尾根~肘折温泉(下山)
仙台にきて早8年。一度は行ってみたいと思いながら、なかなか縁がなかった月山~肘折縦走。直前まで2日目の天気が怪しかったものの、ベテラン勢の参加者の安心感と、企画者の行きたい欲求で多少の強行軍となった。今回最も核心の1つである車回しは、西田車に協力を仰ぎ、朝一で肘折待ち合せ、牧野車で集合場所兼、バス乗車場の道の駅にしかわへ。観光協会に問い合わせたところ、志津~姥沢もいまは町営バスの定期運航のみの一部事前予約制とのことで、田中さんに予約してもらい、姥沢まで片道500円のバスに乗車。
昨日からオープンしたスキー場は、それほど混雑しておらず、先発していた大竹・荻野Pからは山頂からの快晴、絶景の報告が。我々も出発時はガスガスだった景色も、山頂が近づくにつれて快晴に。
山頂で今回一番の景色の中で集合写真を撮り、一気に清川小屋まで。それにしても月山南斜面がこんなにもノンストレスのオープンバーンだったとは!今回の一番の収穫だ。小屋に到着すると、東京からの5名P(三峰山岳会)がすでにくつろいでいる。岡安、田中、牧野の3人は、今滑ってきた斜面の快適さに心を奪われ、来たルートを登り返す。岡安さんは急登をガシガシ進み、田中さんは山頂に向かってどこまでも登っていく。1700m付近で滑走開始。それぞれ、思い残すところなく今回山行最後であろう、快適スキーを楽しみ、小屋で沈。夜は鏡さんの豚汁定食と、各自のお酒とおつまみで、心も体もあったまり就寝。夜中にストーブで何やらがやがやしていたが、、、
翌日は案の定曇天の中のスタート。視界は悪いが、風はそれほどないのがまだ救い。300mほど登り返して、稜線の夏道を下る。が、視界が悪くルートどりが難しい。千本桜の急登細尾根はところどころクラックが入っていて、ゆっくりとキックターンと横滑りで何とか下る。鏡さんはクロカンのヒールフリーの板を巧みに操り、器用に下りていく。さすがのテクニック。清川橋まで何とか下山し、そこからひたすら小岳までハイクアップ。念仏が原はさぞ気持ちのよい平原なのだろうと、想像しながらガスに包まれた白い世界をひたすら歩く。
小岳からはようやくスキーに。相変わらず視界50m程度でルートどりが難しい。そんなストレスもあり、この先も続く先行者のトレースに、ここまできたら、肘折下山のルートであろうと半ば期待を確信に、トレースを頼りに下山を開始する。が、これがあだに、、猫又沢に入ったところで本来尾根にとりつくところを、反対側の尾根にトレースが大量についていたため、牧野がそちらのルートに誘導され、急な斜面をトラバース。沢の中に出ると、気が付けば猫又沢の滝の下に出てしまい、急な斜面を登り返す羽目に。。ちょっと後ろを振り向くと滑落しそうな斜面を西田さんがステップを切ってくれ、なんとか無事に尾根に戻ることができた。
その後も大森山で登り返したりしながらも、カルデラ館の道路までスキーで下山。雨もギリギリセーフだった。今回リーダーとして、事前のルート確認の不足が否めなず、大きな反省ではあったが、参加者のメンバーに支えられ、無事に下山できたことは大きな経験となった。いつか絶景をみながら今回のルートを滑走したいものだ。参加者のみなさん、ありがとうございました。